JR東日本12.2%の経常増益、Suica(スイカ)貢献

【情報源】JR東日本 http://www.jreast.co.jp/investor/financial/2008/kessan.html

電子マネー・鉄道ICカードSuica(スイカ)」を運営するJR東日本が4月28日、2008年3月期(2007年度)決算を発表しました。連結売上高は2兆7035億6300万円(前年比1.7%増)、経常利益は3365億7300万円(前年比12.2%増)の増収増益となりました。

主力の「運輸業」(鉄道など)の収入増加の要因として、Suica(スイカ)をタッチするだけで乗車できる「普通列車グリーン車」の利用増を挙げています。一方、Suica電子マネー事業を含む「その他事業」は売上高が5417億円(前年比2.9%増)となったものの、「クレジットカード事業のポイント制度に係る引当金の繰入額が増加したことなどにより」、営業利益は173億円(前年比3.5%減)となっています。Suicaオートチャージビューカードの取り扱い拡大によって、最大1.5%分が付与されるポイント負担が拡大しているようです。

なお、決算発表と同時に6月24日付けの予定人事も発表されました。Suica拡大の立役者となった小縣方樹 常務取締役IT・Suica事業本部長は代表取締役副社長に昇格します。Suica開発・導入の中心人物で『自動改札のひみつ』(交通研究協会)の著者でもある椎橋章夫 理事IT・Suica事業本部副本部長は新設される執行役員に就任します。椎橋氏らがかかわったSuica開発プロジェクトの経緯はJR東日本ウェブサイトで紹介されています

自動改札のひみつ (交通ブックス)

自動改札のひみつ (交通ブックス)