ICカード乗車券の導入・相互利用に向けて共同運営会社を設立します

【情報源】JR東日本相模鉄道など http://www.jreast.co.jp/press/2003_2/20040113.pdf

2006年度導入予定の首都圏共通ICカードについて、相互利用のスキームが明らかになりました。

まず2月9日に「パスネット・バスICカード株式会社(仮称)」という会社が設立されます。この会社には、小田急電鉄相模鉄道帝都高速度交通営団など私鉄9社が均等に出資します。ICカードの発行や、料金の前受け・導入事業者への支払いなどを担います。

さらに、3月1日に「ICカード相互利用センター(仮称)」という会社が設立されます。この会社には、パスネット・バスICカード株式会社と、JR東日本が折半で出資します。こちらの会社にはパスネット陣営とJRの相互利用に伴うデータ処理などを担います。

まだ詳しいことはよく分かりませんが、このスキームを素直に見る限り、パスネット陣営で力をあわせて共通仕様・共通カードを作り、それをさらにSuicaと共通化するという2段構えを取るようです。パスネット陣営内の共通仕様と、Suicaも含めた共通仕様が異なるものになる可能性もありそうです。例えば、JR内やパスネット内ではIC定期券を発行できるが、JR→パスネットへ乗り継ぐIC定期券は発行できないといったことになるかもしれません。

あと、新会社2社とも、どちらかと言えば陣営の中では規模が小さい相模鉄道から社長を出すというのはちょっとした謎です。